なぜRESTAにMIYOTA 8N40を選んだのか

機械式時計のムーブメントには、精度、振動数、パワーリザーブなど、比較できるさまざまな数字があります。
しかし、RESTAの開発において私たちが重視したのは、単純なスペックの高さではありませんでした。
目指したのは、1950年代のドレスウォッチが持つ控えめな佇まいと、現代の日常生活で安心して使える品質を両立した時計です。その考えに最も合っていたのが、日本のムーブメントメーカーMIYOTAが製造する「8N40」でした。
デザインを支えるスモールセコンド
RESTAの特徴の一つが、文字盤の下部に配置したスモールセコンドです。
中央から少し離れた場所で静かに時を刻む小さな秒針は、文字盤に余白を生み、クラシックで落ち着いた印象を与えます。
8N40を選んだ大きな理由は、このスモールセコンドを生かしたRESTAのデザインを実現できることでした。
ムーブメントの存在を主張するためではなく、時計全体のバランスを整えるために選んだムーブメントです。
日本製機械式ムーブメントへの信頼
MIYOTAは、長年にわたり世界中の時計ブランドへムーブメントを供給してきた日本のメーカーです。
8N40は、自動巻きに加えて手巻きにも対応し、約42時間の駆動時間を備えています。毎日の生活の中で気負わず使える、実用性と安定性を持ったムーブメントです。
また、将来的なメンテナンスや部品供給について考えたとき、広く実績のある日本製ムーブメントであることも重要でした。
私たちは、販売した瞬間だけではなく、その時計を長く使っていただくことを大切にしています。
裏側から見える機械の表情
RESTAは裏蓋にもサファイアクリスタルを採用し、8N40が動く様子を眺められる仕様にしています。
華美に装飾されたムーブメントではありません。しかし、ローターが動き、歯車が時を刻む様子には、機械式時計ならではの素朴な魅力があります。
普段は見えない時計の内部まで楽しめることも、RESTAを機械式時計として作るうえで大切にした要素の一つです。

数字ではなく、時計に合うものを
より高い振動数や、より長いパワーリザーブを持つムーブメントも存在します。
それでも私たちは、スペック表の数字だけでムーブメントを選びませんでした。
36mmのケース、スモールセコンド、ヴィンテージウォッチを思わせる佇まい。そして、長く安心して使える日本製であること。
それらを一つの時計としてまとめるために、RESTAにはMIYOTA 8N40が最も適していると考えました。
ムーブメントは時計の中心にある存在ですが、主役はあくまで時計を身に着ける人です。
日常の中で自然に手に取り、長く使い続けていただけること。それが、RESTAに8N40を選んだ理由です。
